四月になれば、

四月、精神科医の藤代に初めて付き合った彼女、ハルから手紙が届いた。
そのとき藤代は愛しているのかわからない恋人、弥生と結婚を決めていた。 周囲の誰もが愛し愛されることを過去のものとして諦めていく。
永遠など存在しない世界で愛も恋もいずれは過ぎ去ってしまうとき、わたしたちはどのように生きるのか。

失った恋に翻弄される十二ヶ月が始まる。

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