ざっくり:AO受験とは?

AO受験とは、分かりやすく言うと自己PRゴリ押し受験です。気合です。 「どうしてもここに受かりたいんです!ほら!!私こんなことできるんですよ!?ね!?マジでお願いします!!」という熱意を大学の先生に直接伝えられるチャンスでもあります。

ざっくり:どんな問題が出されるの?

基本は書類審査→実技試験/先生との面接、の二つです! 実技試験と面接の間に昼食を取る時間があります。無理かもしれませんが出来るだけ胃を休めましょう。
過去の実技問題はググるとすぐに出てきます! その中でもいくつか抜粋して紹介します!

・次の文章を読み、条件に従って「海の生き物ゾーン」と「山の生き物ゾーン」のサインのデザインをしなさい。また、制作意図を 100 文字以内で記述すること。

 長岡に新しい動物園を作ります。 長岡は山に囲まれた盆地にありますが、海にも面しています。この地理的条件を活かし、新しい動物園 では海の生き物と山の生き物を展示し、子供が動物と触れ合い、生態を学べる動物園にします。 この動物園では、動物を「海の生き物ゾーン」と「山の生き物ゾーン」に分けて展示を行います。この 2つのゾーンを明確に区別するためにサイン(マーク)が必要になります。このサインは看板に使われ たり、パンフレットや web ページに使われたりしますので、遠くから見てもわかりやすくするために 単純な構成にする必要があります。 また、この動物園の建物やロゴマーク等の設計が円と直線を基本として構成される予定となっています。 そこで、全体に統一感を持たせるために、サインの基本的な構成要素も円と直線とします。

・以下の文章を読み、条件に従って「塩」と「砂糖」のラベルを制作しなさい。 また、制作意図を 140 文字以内で記述しなさい。

 世界中の人たちが利用するシェアハウスがあります。ここには様々な言語を話す人たちが集まるため、 言葉に頼らないコミュニケーションが必要となります。 このシェアハウスのキッチンに「塩」と「砂糖」が入った色も形状も全く同じ 2 つの容器があります。 どちらが塩でどちらが砂糖か迷わず使用できるように、容器に貼り付けるラベルが必要です。

このような問題が出されます。模擬試験など、自分で実際の試験のような場面を作って、時間制限有りで制作するのがいいと思います!
ぜひ参考にしてみてください!

※シール折り紙で制作しなければならない場合は、一度台紙に貼るとほぼ二度と剥がせないので慎重に製作することをオススメします!無理やり剥がそうとして痛い目に遭いました。

※時間配分には気をつけて!試験時間をしっかり聞いて挑みましょう!当たり前じゃんと思うかもしれませんが、正直焦ると当たり前の事が全然できなくなります!(後述)

面接では、

・志望動機
・好きなデザインの本
・著者の名前

等の質問に答えました!
お気に入りのデザイナーさんや、その方の好きな作品と、どこがどのように素敵なのかを予め調べておくのがいいかもしれません…!難しければ好きなデザインの系統だけでも知っておきましょう!

ざっくり:どんな人向けなの?

ハッキリ言うと、ガチで入りたい人以外は向いてないかと思われます! そして、長岡造形大学の校風と自分のやりたいことが一致しているかも重要です。
本当に自分のやりたいことをここで学びたいんや!!!という気持ちがあれば、例えデッサンの経験が無かろうが、美術部に所属した事が無かろうが、熱意と自分のアピールポイントをしっかり先生に伝えることが出来ればイケます…!(きっと)

ざっくり:何をしといたらいいの?

・過去問をやろうぜ!
自分なりに時間制限を設けて、課題に沿って実際に作品を制作してみましょう!どのくらいの時間なら自分がどこまでのクオリティの作品を作れるのかを知っておくと、本番の時に凝り過ぎて時間が足らない!なんていう事故を防げるかもしれません。

・オープンキャンパスに行こうぜ!
オープンキャンパスではワークショップでの作品制作や先輩方の作業風景を見学出来る他、自分の作品を持ち込んで先生方に講評を頂く事ができます!絶対に糧になると思うので、オープンキャンパスには行ってみましょう!あと純粋に楽しいです!

ざっくり:私の失敗談

さて、ここまで色々なポイントをお話しして参りましたが、受験生さんの緊張をほぐすために私の受験失敗談をざっくりお話ししようと思います。


・実技試験で50分時間を間違える

私が元いた高校では、実際の実技試験の時間より50分早い時間で試験問題を練習していて、先生も私も試験時間を間違えていることに気付かないまま試験本番を迎えてしまいました。当日、大学の先生から試験時間についてのお話があったにも関わらず、緊張のしすぎで頭が真っ白になった私はその部分だけ聞き逃してしまいます。馬鹿野郎です。課題に取り掛かってみるも正直50分も時間を勘違いしているので間に合いそうに無いかも!とものすごく焦ります。しかし冗談抜きで痙攣かよと思う程の手の震えと格闘しながら50分余らせて課題とその説明文を完成させました。全然鳴り止まない周囲の作業音。最初のうちは「みんなまだ作業してt大丈夫か!?そろそろタイムアップだから完成させないとやばいぞ!??」と一番前の席で周りを心配していたのですが、5分、10分と時間が過ぎてもタイムアップの声がかかりません。あれ?と思いながらも正直信じたくなかったので大人しく机に座っていると、カンニングの見回りをしていた先生と目が合いました。その時、「お前、もう終わったの?????」という顔をされてやっと理解しました。私が色々とやってしまったことに。
(その後50分間何をしていたかというと、エスキース用のA3の紙に泣きそうになりながら面接での課題説明の原稿をひたすら書き殴っていました。)

・その上実技試験の制作で焦り過ぎて折り紙をちぎりだす

 先述しましたように、私は確か100分の実技試験を50分だと勘違いしていたわけですが(正直50分勘違いしていたというショックが大き過ぎて元の試験時間がいくらだったのか思い出せません)、100分で完成させる物を50分でゆったり制作できるわけがありません。そして緊張のせいで折り紙のシールを剥がすことに手こずりまくります。手こずることでまた焦ります。最悪のループでした。刻々と時間が過ぎていく中、もうカッターで形を切る時間すら惜しかったんです。軽くパニックを起こしながら本来綺麗にカッターを使うはずだった部分の折り紙を手でちぎって貼り付けました。
これが逆に「味」と捕らえられたのかは今はもう知る由もありませんが、人間限界位を感じると突飛な行動を起こすよねという話でした。受験生さんはこんな風にならないでね…。

・面接の時に先生にドアを開けさせる。

50分の実技試験時間勘違いに加えてどんだけやらかすねんという感じなのですが、面接の時間でも変なことやってたと思います。トップバッターながら、B1のデカいパネルとポートフォリオを持ち込んでいたので両手が塞がっており、確かドアの間に足を挟んでこじ開け、その隙間からにゅっと入ったような記憶があります。ノックはちゃんとしました。お部屋で待機していた面接官の先生方に「マジか」みたいな顔をされたのを覚えております。
あとは「最後ですが、何か質問はありますか?」と聞かれた際に「新潟の雪ってどれぐらい積もるんですか?」と即答して笑われた記憶がありますね。まだ笑ってもらえたのが幸いでした。その後無事(無事?)面接が終わり、お礼を言って退室しようとした時、学ばない私はまた両手に大荷物を抱えたままドアの前でどう開けようか悩みます。その時、あまりの私のアホさに見兼ねた先生がすっとドアを開けてくださいました。受験大学の面接官にドア開けさせるってどういうことだ。その節は本当に申し訳ありませんでした。

…と、正直ここまでやらかしといて何故受かったのか分からないのですが、それはもう…先生達に感謝するしかありません。ありがとうございます!!!「こんな奴でも入れるよ!」とは言ったものの、だからって舐めてると多分痛い目に合います!!!


自分が本当に何をしたくて志望するのか、しっかり答えを見つけて挑みましょう!
試験時間はしっかり確認しましょうね!