―この一年を一言で言うと?
「やっぱり就活があったりコロナの影響でいろいろ学校の設備が使えなかったりして個人的には怒涛の一年だったなと思ってます」
―コロナの中でどのようにして作品を作っていきましたか?
「コロナになる前に就活が終わってたっていうのと、4年になって卒研(卒業研究)しかないのであまり制作に影響はなくて、でも写真を撮りたいけれどスタジオが使えないとなった時は自宅でおっきな白い紙を買ってきて物撮りのセットを作ってましたね」
―なるほど、ちなみに今までどんな作品を作りましたか?
「特にこの一年ですと、三年生は伝達コースと表現コースに分かれて。私は伝達コースで、日本酒のラベルのデザインをしたり、商品開発的な課題で子供の手洗いが楽しくなるソープディスペンサーのプロト(プロトタイプ)を作って提案したり。三つ目の最後の課題は割と自由度が高くて卒研につながるような課題なので興味があったUI(ユーザーインターフェース)をもとに“良いUIってなんだろう”っていう研究を仮説立てて、デザイン提案しましたね」
―UIの研究とおっしゃっていましたがもともとUIに興味があったんですか?
「UIって言葉を初めて知ったのは大学に入ってから……一年生のときでアプリコンペに応募した時に初めて知ったんですけど、その時はちょっと楽しいなって思った程度で、本格的に“これやりたい”って思ったのがwebデザインの授業で。UIトレースの課題が出されて、すごっい楽しくて黙々とやっってましたね。あとは最初手書きでアナログトレースしてたんですけど“色つけたらどうなるんだろう”とか、IllustratorとかXDとか使ってデジタルでトレースして、既存のサービスの改善案を考えるようになって。(UIを)好きになったと言う感じですかね。だから2年の時かな?2年の終わりくらい」
―そうすると周りの学生よりも早い段階でやりたいことが決まっていたんですね。
「そうだね。だからその後、三年の夏休みはインターンに行くんですけど、会社選びは迷わなかったですね」
―会社についてはどのような基準で選びましたか?
「まず、UI・UXデザインとかWEBデザインとかに興味があったのでそれができる会社っていうのと……私が“新しい当たり前を作るデザイナー”になりたいなと思っていて、なので割とサービスが定着している、大きいサービスを作っている会社を選びましたね。それが叶うんじゃないかなって。やっぱりユーザー数が多かったら結構当たり前のサービスだから、そこのデザインに関わりたいなって思って。そういう基準で選びましたね」
―一年を振り返ってもっとこうしておくべきだったと思うことはありますか?
「本をたくさん読めばよかったなってめっちゃ思ってて。やっぱり知識って大事だと思うんですよね。今まで東京によく行ってて……あ、コロナの前の話ですよ?」
―そうですね、そうですよね、もちろん。
「(東京に)結構行ってて。展覧会やギャラリーとか巡ってインプット量を増やしてたんですけど、やっぱりコロナの影響もあってインプット量が少ないなと思って。本を読む習慣付けができていればよかったなっていうのはありますね。本読みたいって思ってもなかなか読めないっていうのが現状なので。覚悟決めないと読めないみたいな(笑)本読む習慣付けほしかったなあって」
―現在、就活も終わりあとは卒研だけだと思うのですが、それ以外の空いている時間は何をなさっていますか?
「「恥ずかしいんですけれどSwitch(ゲーム)やってます(笑)あと、ステイホーム中にアマゾンプライムに入ったので映画観たりドラマ観たり。まあ、そっから学ぶこともあるんですけどね?“あーこんな考え方もできるんだな”とかね(笑)」
―就活が終わった段階で、プライベートな時間か卒研かって感じなんですね
「そうだね、家だと作業ができない人なので。最初はコロナの影響でだいぶ制限がかかってどうしても自宅で作業しなければならなかったんですけど、最近は緩和されてきて今は学校に行って卒研をやって家では完全にプライベートって感じですね。なんか出勤してる感じ?」
―メリハリがついて良いですね
「そうそう、オンオフをつけようかなって。(学校を)活用しています」
―その他、アルバイトなどはなさっていますか?
「してます。飲食店ですね。一年生のちょうど冬くらいから始めたので三年目ですね。三年の後期になると私の場合、火曜日と水曜日1限から5限まで(学校に)来て、その他の日は授業がないのでそのタイミングから平日の昼間に働くようになりました。今は卒研の関係上、週に二回出勤で少ないですが、以前は土日とか平日の夜とかに働いていました。時間を変えることができたのでうまく利用していました」
―バイトもあり授業もあり、さらに就活……どうやってうまくやりくりをしていましたか?
「うーん。うまくできたかできてないかでいうと、できなかった派。そもそもコロナになる前に就活をやってて。内定をいただいた会社はI T系で、オンライン面接が普及している会社だったので、三回面接があったんですけれど、本社に行ったのは一回だけ。だから(就活関係で)バイトのドタキャンはなかったかな。業種によっては就職の選考にあたって“課題を作りなさい”みたいなところもあるんだけれど、(私のところは)そういうのもなく。でもやっぱり、伝達(コース)の半ばの2個目の課題と就活がブッキングしてその時は課題よりも就活が心配であんまり課題には手が入らなかった。だからどっちをとるかみたいなところはある」
―I T系の会社に就職なさったという話でしたけれどもどんな会社ですか?
「結構いろんなサービスを出している会社で、多分皆さんも使ったことがあるんじゃないかなっていうサービスも出してますし、いろんな部署があって、天気予報とかショッピングとか。配属先がまだ決まってないんですけどいろんなことにチャレンジできる会社だと思ってます」
―会社に入ってどんなことをしたいですか?
「eコマース(電子商取引)系とかに興味があって、それこそその内定先も三年の時にインターンに行っているんですけど買い物のU Iをストレスなくできるよう改善できるデザイナーになりたいなと。U I全般的にユーザーがストレスなく使えるものをデザインしたいなと思ってますね」
―それでは最後に就活する上で大事なことを教えてください。
「自己分析だと思ってて、“この会社に行きたい”っていう気持ちは志望理由とかで会社の人は大体想像がつくだろうし、多分会社の人が知りたいのって受けている人がどういう人なのかっていうところだと思ってて。私自身も就活する時に自己分析結構がんばったんですけど、短所はいっぱい思いつくんだけど長所が全然思いつかなくて。だから日々の生活でも自分の長所を見つけていけばよかったなと思いましたね。普段から作品作りながら“自分こういうこと好きだな”とかを考えるとだいぶ就活の時に楽なんじゃないかなと思ってま
す。就活だけ
じゃなくての
ちの卒研でも
役に立つと
思います」
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